前田 大介展 殻付のけっそん Daisuke Maeda exhibition Shelled defects

2025.7.29(火)~8.10(日)開廊:12:00~19:00(最終日17:00まで)



作品は最初に日常の風景や古い雑誌、ネットの画像を1秒ほどのシャッタースピードで写真に撮り、それらの輪郭をPCで抜き出し紙の上に下絵としてコラージュしていく。PCで抜き出した輪郭=時間の断片が素材となっている。その下絵をキャンバス上に写し取ると誰もがどこかで見たことがあると感じるような、匿名性の強い風景が浮かび上がる。匿名性が強いからこそ、それを観た人はそれぞれの思い出や思い込みをその風景に代入し、元の写真とは全く別の風景、意味をその中に見る。事実からはかけ離れたそれぞれの解釈を支える百者百様のリアリティ・システムに興味があり、作品は普段我々の意識に上らないリアリティ・システムを浮かび上がらせることが目的で制作されている。

前田 大介 / Daisuke Maeda
2005年大阪芸術大学美術学科卒業。
2007年に初個展。大阪を中心に作家活動を続けている。

[個展]
2024 「ぼうれいが浮かべる疑問符」LADS GALLREY (大阪)
2023 「眼窩の漂流、あるいは景色」LADS GALLREY (大阪)
2022 「端と肌理」LADS GALLREY (大阪)
    「片と痕」kumagusuku SAS (京都)
2018 「 Works.12」 C.A.P 〔芸術と計画〕(神戸)
2017 「 Works.11」 Galerie Tzigane (大阪)
   
[グループ展]
2024 アトリエ三月年末展 アトリエ三月
    ArtSticker企画「対話:点、線、面と空間の交響」ART TAIPEI 2024 台湾
    FACE展 SOMPO美術館
2022 アトリエ三月年末展 アトリエ三月
    Idemitsu Art Award 展 国立新美術館
    FACE展 SOMPO美術館
2021 シェル美術賞展 国立新美術館
    discovery art fair frankfurt  メッセフランクフルト ドイツ
2016 シェル美術賞展 国立新美術館
    ワンダーシード入選作品展 トーキョーワンダーサイト渋谷
2015 トーキョーワンダーウォール入選作品展 東京都現代美術館
   
[受賞歴]
2016 シェル美術賞能勢陽子審査員奨励賞