「刺繍の庭園と人形たち」

後藤典子(刺繍)矢倉奈津子(ビスクドール・桐塑人形)
The garden of embroideries and dolls / Noriko Goto, Embroidery artist & Natsuko Yagura, Bisque doll artist

2024.3.19(火)~3.24(日)開廊:12:00~19:00(月曜休廊・最終日16:00まで)

〜絵の具を糸に、絵筆を針に持ち替え描かれた庭園に、古き佳き時代のエスプリを宿した人形たちが憩います〜

後藤典子(ごとう・のりこ)

大阪府出身。刺繍家。
1990 年頃より、額中心の作品を作り始める。従来の刺繍の枠組みにとどまらない、繊細で絵画的な作品を得意とする。
制作にあたっては、布に下地染めをし、6本からなる刺繍糸を1本にばらして使用。
60号から80 号の大きなサイズの作品を中心に、近世ヨーロッパの生活空間をイメージしながら多彩な作品を制作。
そのなかには、日本画や西洋画からインスピレーションを受け、模写するように刺した作品や、独自のデザインのもの、椅子などの小家具に刺繍を施した作品などがある。
アンティークの額縁を使用した作品も数多く、一針一針の手仕事による刺繍と、職人の手で生み出され、長い時を経た額との調和が好評を得る。
また、その他の額については全て、作品に合わせたオーダーメイドにこだわっている。
実子の矢倉奈津子とともに、「刺繍の庭園と人形たち」と題した展覧会を定期的に開催している。

矢倉奈津子(やぐら・なつこ)

大阪府出身。ビスクドール作家。
2002 年よりビスクドールの製作を開始。
19 世紀のヨーロッパにおいて、ブルジョア階級の裕福な婦人やその子女の間で流行したアンティークビスクドールを再現したリプロダクションと、オリジナルの人形をともに手掛ける。
製法は、粘土の状態から完成までに、素焼き・本焼き・色付け・顔描きなど約7回の高温窯焼きを要する磁器製法。
人形の衣装は、ヨーロッパのシルク生地やアンティークレースなどの素材にこだわったオリジナルデザイン。
革靴・ウィッグ・靴下まで含めたすべてが、作家自身による手作りである。
近年は、胡粉を用いた古来の桐塑人形の制作にも取り組んでいる。

Profile|展覧会・掲載誌

1999年11月 大阪、天王寺学館 「刺繍の庭園」展
2000年 2月 『染織春秋』(八宝堂、第359 号) 刺繍作品掲載
2004年 7月 大阪、リーガロイヤルギャラリー 「刺繍の庭園と人形たち」展
2010年 3月 『DOLL 現代日本の人形作家100 人』(ART BOX)人形作品掲載
2010年 9月 『産経新聞』関西・中国版コラム 記事掲載(9 月18 日付)
2010年 9月 FM 草津「Rockets785」ゲスト出演
2010年 9月 滋賀、栗東芸術文化会館さきら「刺繍の庭園と人形たち」展
2010年11月 京都、コスタンテ・アンティークス「矢倉奈津子ビスクドール展」刺繍協賛 後藤典子
2011年 2月 『クラフトアート 人形16』(マリア書房)人形作品掲載
2011年10月 神戸、ギャラリー北野坂「刺繍の庭園と人形たち」展
2012年 2月 『クラフトアート 人形17』(マリア書房)人形作品掲載
2013年 2月 『クラフトアート 人形18』(マリア書房)人形作品掲載
2013年 3月 大阪、リーガロイヤルギャラリー「刺繍の庭園と人形たち」展
2014年 2月 『クラフトアート 人形19』(マリア書房)
2016年 3月 大阪、伏見ビルサロン 「刺繍の庭園と人形たち」展
2017年10月 大阪、伏見ビルサロン 「刺繍の庭園と人形たち」展
2018年10月 嵯峨美術大学・講演「人の形をつくる ~ビスクドールの創作世界~」
2019年 3月 大阪、伏見ビルサロン 「刺繍の庭園と人形たち」展
2020年 12月 大阪 LADS GALLERY 「刺繍の庭園と人形たち」展
2022年 3月 大阪 LADS GALLERY 「刺繍の庭園と人形たち」展

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